PLUS
生成AIコラム
うさぎでもわかる!Gemini for Google Workspace ビジネスプラン完全ガイド 2025年版

はじめに
2025年1月、Google WorkspaceにGemini AIが標準統合されました!
これまで別途有料アドオンだったGemini機能が、Business・Enterpriseプランに標準搭載される大型アップデートです。
従来のアドオンから標準機能への変更点
これまで(2024年まで)
- Gemini Business/Enterpriseは月額$20〜$30の追加料金
- 必要な人だけが利用する選択制
- 複雑な料金体系
これから(2025年1月以降)
- ビジネスプランに標準搭載
- 全ユーザーがAI機能を利用可能
- シンプルな料金体系
例えば、Business Standardプラン($12)+Gemini Business($20)で合計$32だった料金が、
新価格では$14に!実質的に大幅な値下げとなりました。
各ビジネスプランの詳細比較
※最新の価格は円で表示されているため、以降は円に換算して表記します
Business Starter(月額950円)
AIの第一歩を踏み出したい小規模ビジネス向けのエントリープランです。
主な機能
- ストレージ容量:30GB(プール型)
- Gemini機能:Gmail内での文章作成支援、Geminiアプリでのチャット
- Meet参加人数:最大100名
- 基本的なセキュリティ機能
メリット
- 低コストでAI機能を体験できる
- 個人事業主でも導入しやすい価格
- Gmailの生産性が向上
デメリット
- Gemini機能が限定的(Docs、Sheets、Slidesでは使えない)
- ストレージが少ない(画像や動画を多く扱う業種には不向き)
- 高度な管理機能がない
こんな企業におすすめ
- フリーランス、個人事業主
- スタートアップ(1〜5名)
- まずはAIを試してみたい方
Business Standard(月額1900円)
最もコストパフォーマンスが高い、中小企業向けの人気プランです。
主な機能
- ストレージ容量:2TB(プール型)
- Gemini機能:全アプリで利用可能、Gemini Advanced(高度なAI機能)
- Meet参加人数:最大150名、録画機能付き
- 共有ドライブ、高度な管理コンソール
メリット
- フルGemini機能で業務効率が大幅アップ
- 十分なストレージ容量
- 録画機能で会議の振り返りが可能
- 最もバランスの取れたプラン
デメリット
- 大規模会議には対応できない
- コンプライアンス機能が限定的
こんな企業におすすめ
- 成長中の中小企業(10〜50名)
- リモートワーク中心の企業
- AI活用で生産性向上を狙う企業
Business Plus(月額3000円)
セキュリティとコンプライアンスを重視する中堅企業向けプランです。
主な機能
- ストレージ容量:5TB(プール型)
- Gemini機能:全機能+高度な分析
- Meet参加人数:最大500名、出席トラッキング
- Vault(データ保持・アーカイブ)、eDiscovery機能
- 高度なセキュリティ機能
- DLP(データ損失防止)でクレジットカード番号や個人情報の外部流出を自動検知・ブロック
- エンドポイント管理でスマートフォン・タブレット・PCを一元管理(紛失時のリモートワイプ、パスワードポリシー強制、業務データの外部保存制限など)
eDiscoveryとは?
もともと米国では民事訴訟の手続きとしてDiscovery(証拠開示制度)というものが制定されています。現在はそれらの情報が電子化されているため、「e」をつけてeDiscoveryと呼びます。訴訟や調査時に必要なメール・ファイル・チャットなどを検索・保持・エクスポートできる機能で、法的証拠開示などに対応するために必要になるうさよ~🐰
メリット
- 大容量ストレージで動画も余裕
- 法的要件に対応可能(Vault、eDiscovery)
- 大規模会議・ウェビナーに対応
- エンタープライズレベルのセキュリティ
- 機密情報の漏洩を自動防止(DLP)
- IPアドレス・デバイス・位置情報でアクセス制御
デメリット
- 小規模企業には過剰な機能
- 月額コストが高め
- 管理に専門知識が必要
こんな企業におすすめ
- 規制業界(金融、医療、法律)
- 中堅企業(50〜200名)
- セキュリティ重視の企業
Enterprise Plus(月額4760円~)
大企業向けの最上位プランです。カスタマイズ性と拡張性に優れています。
主な機能
- 無制限ストレージ
- Meet参加人数:最大1000名
- 全プレミアム機能
- セキュリティ調査ツールプレミアム機能 ※1
- NotebookLMのプレミアム機能 ※1
- カレンダーの予約のプレミアム機能 ※2
- Google Meet のプレミアム機能 ※2
など、Google全個別サービスのプレミアム機能
- プレミアムサポート
- 技術アカウントアドバイザー(専任担当者)
- 優先サポート対応(迅速な問題解決)
- 多言語24時間365日サポート
※1 機能一覧
※2 Google Workspace のプレミアム機能
メリット
- カスタマイズ可能な管理機能
- グローバル企業にも対応
- 専任担当者による手厚いサポート体制
- コンプライアンス要件を完全網羅
デメリット
- 非常に高価
- 導入・運用に専門チームが必要
- 中小企業には過剰
こんな企業におすすめ
- 大企業(500名以上)
- グローバル企業
- 厳格なセキュリティ要件がある業界
法人向け生成AIサービス「ナレフルチャット」では、企業向けの定額制、ユーザー数無制限の料金体系を採用しています。
何人で利用しても追加のコストは発生しないため、コスト管理の手間がかからないスムーズな全社導入を実現できます。
初月無料で生成AIが利用できるトライアル期間も用意しておりますので、生成AIの利活用を検討している企業様は、是非一度導入をご検討ください。
ナレフルチャットについての詳細は、以下リンク先をご参照ください。
Gemini AI主要機能の活用法
Gmail – メール業務を効率化
様々な機能で、GeminiのAIがメール作成をサポートしてくれます。
できること
- 「Help me write」で文章を自動生成
- メールの要約と優先順位付け
- スマートリプライで返信時間短縮
- トーンの調整(フォーマル⇔カジュアル)
活用例
「新規顧客への提案メールを書いて」と指示するだけで、プロフェッショナルな文章を瞬時に生成。
Docs/Sheets/Slides – コンテンツ作成を加速
ドキュメント作成が、AIで驚くほど簡単になります。
Docs(文書作成)
- 長文の要約
- 文章の推敲と改善提案
- 多言語翻訳
Sheets(表計算)
- データ分析と可視化
- 数式の自動生成
- インサイトの発見
Slides(プレゼン)
- スライドデザインの提案
- 画像の自動生成
- スピーカーノートの作成
活用例
契約書レビューの効率化(Docs)
長文の契約書をアップロードし、「重要な条項とリスク箇所を抽出して」と指示すれば、法務チェックの時間を大幅短縮
Gemini in Google ドキュメント活用例
四半期レポートの分析(Sheets)
売上データをSheetsに入力し、「今四半期の売上傾向を分析して」と指示すれば、グラフ付きのレポートが完成
Gemini in Google スプレッドシート活用例
営業プレゼンの作成(Slides)
「新製品の営業プレゼン資料を作成して」と入力すれば、構成案・デザイン・スピーカーノートまで自動生成
Gemini in Google スライド活用例
Meet – 会議を価値ある時間に
自動での文字起こしや会議の要約で、オンライン会議の生産性が劇的に向上します。
できること
- リアルタイム文字起こし
- 会議要約の自動生成
- アクションアイテムの抽出
- 多言語リアルタイム翻訳
活用例
1時間の会議後、自動で議事録と次回までのタスクリストが完成。参加者全員に共有され、認識のズレを防げます。
Google Vids – AI動画作成の新機能
2024年に登場した新しいAI動画作成ツールです。
できること
- テキストから動画を自動生成
- ストーリーボードの作成支援
- ナレーション音声の生成
- 素材の自動編集
活用例
製品紹介文を入力するだけで、高品質の動画が完成。マーケティング部門でなくても動画コンテンツを作成できます。
プラン選択ガイド
企業規模別の推奨プラン
1〜10名の企業
→ Business Starter または Business Standard
10〜50名の企業
→ Business Standard(コスパ重視)または Business Plus(セキュリティ重視)
50〜200名の企業
→ Business Plus または Enterprise Plus
200名以上の企業
→ Enterprise Plus
必要機能チェックリスト
以下の機能が必要な場合は、対応プランを選択してください。
□ 全アプリでGemini利用 → Standard以上
□ 会議録画 → Standard以上
□ 500名以上の大規模会議 → Plus以上
□ データ保持(Vault) → Plus以上
□ 無制限ストレージ → Enterprise Plus
□ 高度なセキュリティ → Plus以上
Microsoft 365 + Copilotとの簡易比較
項目 | Google Workspace + Gemini | Microsoft 365 + Copilot |
---|---|---|
AI統合度 | ◎(標準搭載) | ○(追加料金) |
価格 | ◎(950円〜) | △(1079円〜 + Copilot 4720円〜) |
使いやすさ | ○(シンプル) | ○(多機能) |
リアルタイム共同編集 | ◎ | ○ |
オフライン機能 | ○ | ◎ |
Google Workspaceの強みは、AI機能が標準搭載されシンプルな料金体系であること。一方、Microsoft 365はOffice製品のオフライン機能が充実しており、既存のOfficeユーザーには移行しやすいです。
まとめ
各プランの特徴まとめ表
プラン | 月額料金 | ストレージ | Gemini機能 | おすすめ企業規模 |
---|---|---|---|---|
Business Starter | 月額950円 | 30GB | 基本のみ | 1〜5名 |
Business Standard | 月額1900円 | 2TB | フル機能 | 10〜50名 |
Business Plus | 月額3000円 | 5TB | フル機能+ | 50〜200名 |
Enterprise Plus | 月額4760円~ | 5TB~ | 全機能 | 500名〜 |
Gemini機能の違い
- 基本のみ GmailとGeminiアプリでのみ利用可能
- フル機能 全アプリ(Gmail、Docs、Sheets、Slides、Meet、Vids、Drive、Chat)でGemini利用可能
- フル機能+ フル機能に加えてMeet透かし・出席トラッキング、Chatファイル共有制御、Vault、DLPなどのセキュリティ機能
- 全機能 フル機能+に加えてセキュリティ調査ツール、データリージョン管理、クライアント側暗号化などのエンタープライズ専用機能
導入時の注意点
価格改定タイミング
- 新規契約:2025年1月31日から新価格
- 既存契約:2025年3月17日または更新時から
移行準備
- 現在のデータ使用量を確認
- 必要な機能をリストアップ
- ユーザー教育の計画
コスト最適化のコツ
- 年間契約で約17%割引
- 不要なユーザーライセンスの見直し
- 段階的な導入でリスクを最小化
無料トライアルの活用方法
Google Workspaceは14日間の無料トライアルを提供しています。
トライアルで確認すべきポイント
- Gemini機能の使い勝手
- 既存システムとの連携
- チームメンバーの反応
- 実際の業務での効果測定
うさぎのアドバイス
まずはBusiness Standardの無料トライアルがおすすめ!
フルGemini機能を体験でき、多くの企業にとって最適なバランスです。
トライアル期間中に実際の業務で使ってみて、本当に必要な機能を見極めましょう。
Gemini for Google Workspaceは、AI時代の新しい働き方を実現する強力なツールです。
2025年の統合により、より身近で使いやすくなりました。
この記事を参考に、あなたの企業に最適なプランを選んでください!
あなたも生成AIの活用、始めてみませんか?
生成AIを使った業務効率化を、今すぐ始めるなら
「初月基本料0円」「ユーザ数無制限」のナレフルチャット!
生成AIの利用方法を学べる「公式動画」や、「プロンプトの自動生成機能」を使えば
知識ゼロの状態からでも、スムーズに生成AIの活用を始められます。

taku_sid
https://x.com/taku_sid
AIエージェントマネジメント事務所「r488it」を創立し、うさぎエージェントをはじめとする新世代のタレントマネジメント事業を展開。AI技術とクリエイティブ表現の新たな可能性を探求しながら、次世代のエンターテインメント産業の構築に取り組んでいます。
ブログでは一つのテーマから多角的な視点を展開し、読者に新しい発見と気づきを提供するアプローチで、テックブログやコンテンツ制作に取り組んでいます。「知りたい」という人間の本能的な衝動を大切にし、技術の進歩を身近で親しみやすいものとして伝えることをミッションとしています。