Use Case
導入事例
属人化をなくし、業務を標準化する|高松青果が目指す「全社員が使えるAI」

高松青果株式会社
報告書作成が30分に短縮|問い合わせ対応の負担軽減|53名規模で利用開始
・Copilotを使っていたが、プロンプト作成の難しさや業務への定着が課題だった。
・初心者でも使いやすいプロンプト支援機能と、自動で最適なAIモデルを選べる点が決め手だった。
・メール作成、資料要約、報告書作成などに活用が広がり、自己解決が進んで業務効率が向上した。
・社内マニュアルや申請手順を検索できる環境を整え、業務の標準化と自動化を進めていく。
【導入事例】高松青果株式会社
高松青果株式会社は、香川県高松市を拠点に全国各地の青果物を取り扱う卸売会社です。
2026年4月にナレフルチャットを導入し、営業部門・DX推進部が一体となって生成AIの活用を推進。メール作成や資料要約、報告書作成など日常業務で活用しながら、「全社員が当たり前に使える生成AI」の定着を目指しています。
今回はDX推進部の近藤さま、営業推進部 管理課の高橋さま、営業推進部 推進課の坂下さまに、ナレフルチャット導入の背景や活用方法、導入後の効果、そして今後の展望についてお話を伺いました。
■導入企業と生成AIの利用状況
── はじめに高松青果株式会社の事業内容について簡単に教えてください。また、担当業務についても教えてください
近藤さま:
弊社は青果物の卸売業を営んでおり、北海道から九州まで全国各地の産地から商品を集荷し、香川県高松市の市場を通じて仲卸業者やスーパーマーケットなどの量販店へ販売しています。私はDX推進部に所属しており、ナレフルチャットをはじめとしたITツールの導入・運用支援を担当しています。社員向けの利用説明や活用方法の周知、その後のサポートまでを一貫して行うのが主な業務です。
高橋さま:
私は営業推進部に所属し、管理課の業務を担当しています。
管理課では、営業部が行った業務データのチェックや異常値の確認などを行うほか、取引先から仕入れた商品の請求書管理も担当しています。
坂下さま:
私は営業推進部に所属し、推進課の業務を担当しています。
生産者や荷主の皆さまから届く出荷予定の情報や、営業がお客様から受けた注文内容を基幹システムへ登録し、物流部門である商品管理部へ引き継ぐのが主な業務です。
また、営業担当者の時間外勤務を減らせるよう営業業務の一部を代行するとともに、属人化しがちな業務の標準化を進め、営業部門全体の生産性向上や労務環境の改善に取り組んでいます。営業担当者がより営業活動に集中できる環境づくりを支援することも、私たち推進課の重要な役割です。
── ナレフルチャット導入前、生成AIの業務活用は行っていましたか?また、その際の課題やお悩みを教えてください
近藤さま:
導入前は、Microsoft 365 Copilotを利用していました。
社内のITスキル向上研修の一環として生成AIの活用を始めたのですが、実際に運用していく中で課題となったのが「プロンプト作成」のハードルでした。
研修では例に沿ってプロンプトを作成できても、それを自分の業務に応用するとなると難しく、なかなか活用が定着しませんでした。
また、営業の日々の入力業務や商品の振り分けなどは、担当者それぞれの経験や判断に依存しており、業務の標準化も課題でした。マニュアル化やノウハウの共有を進めながら、誰でも同じ品質で業務を行える環境づくりを目指していました。
■ナレフルチャット導入の背景

── ナレフルチャットを知ったきっかけと、数ある生成AIツールの中からナレフルチャットを選んだ理由や決め手を教えてください。
近藤さま:
ナレフルチャットは、生成AIツールを比較・検討する中で知りました。
複数のツールを試した結果、ナレフルチャットのプロンプト作成をサポートしてくれる機能と、質問内容に応じて最適なAIモデルを自動で選択してくれる点が決め手になりました。
現場で社員が日常的に利用することを考えると、こうしたサポート機能があることで、生成AIに慣れていない人でも使いやすいと感じました。
他社ツールも確認しましたが、AIモデルを自分で選択する必要があり、また、プロンプト作成を支援する機能も十分ではありませんでした。
その点、ナレフルチャットは初心者でも活用しやすい機能が充実していたため、導入を決めました。
──ナレフルチャットを社員全員に提供していますか?また、社内でのナレフルチャットの利用者数を教えてください
近藤さま:
ほぼ全社員に提供しており、現在53名規模で利用を開始しています。
導入は一斉ではなく、10数名ずつの研修を3~4回に分けて実施し、「どのように業務で活用するか」を伝えながら社内へ展開しました。営業推進部、管理部門、DX推進部が一体となって、全員が日常的に当たり前に使うツールとすることを目指して少しずつ浸透させています。
──従業員への浸透に向けて、工夫されたことはありますか?
近藤さま:
DX推進部が中心となり、生成AIをはじめとしたITスキル向上研修を継続的に実施しています。研修資料は私と上司で作成し、交代で社員向けに説明を行っています。
生成AIの活用にゴールを設けるのではなく、新しいITツールが登場するたびにテーマを取り上げ、社員が継続的に学べる環境づくりを重視しています。
現在は月1回程度のペースで研修を実施し、社員がITツールに触れる機会を継続的に設けています。
──ナレフルチャットの具体的な活用方法を教えてください。また、従業員の間で特に人気の使い方やプロンプトがあれば教えてください
坂下さま:
主にメールや案内文、資料作成などで活用しています。
営業部や推進課では、お客様向けのメールや社内外への案内文を作成する機会が多いのですが、テンプレートが十分に整備されていないため、伝えたい内容を入力し、失礼のない丁寧な文章に整えてもらっています。
また、Excelの関数やパソコンのエラーなど、業務中に発生する疑問を調べる際にも活用しています。以前はDX推進部やITに詳しい社員へ相談することが多かったのですが、現在はまずナレフルチャットで調べ、それでも解決しない場合に相談する運用に変わり、問い合わせ対応の負担軽減にもつながっています。
そのほか、会議資料やPDFの要約、出張報告書の作成、議事録の整理などにも利用しています。報告書のたたき台や思考の整理にも役立っており、社員それぞれが自分の業務に合わせた活用方法を模索しながら、さまざまな場面で活用しています。
■ナレフルチャット導入後の効果
──ナレフルチャットの導入効果を教えてください
坂下さま:
報告書の作成では、自分で原案を作成し、ナレフルチャットで文章を整えることで、作成時間が約1時間から30分程度まで短縮されました。
また、Excelの関数やパソコンのトラブルについても、以前はDX推進部へ相談していましたが、現在はまずナレフルチャットで自己解決を試せるようになり、質問するまでの待ち時間や対応負担の削減につながっています。
こうした日々の業務時間を短縮できたことで、他の業務に時間を充てたり、余裕を持って業務を進めたりできるようになりました。
──ナレフルチャット導入を通じて、従業員の生成AIに対する意識や使い方に変化を感じていますか?
坂下さま:
以前は「AIはDX推進部などITに詳しい人が使うもの」というイメージがありましたが、現在は営業推進部をはじめ、多くの社員が日常業務を支えるツールとして活用するようになっています。
プロンプト作成の補助機能などにより、ITに不慣れな社員でも気軽に利用できるため、生成AIを身近な存在として前向きに捉える社員が増えています。
現在は、マニュアル作成など新たな活用方法もメンバー同士で試しながら、「どのような業務に活かせるか」を模索している段階です。
■今後の展望

──貴社のビジョンの中で、生成AIを活用して実現したいことはありますか?
近藤さま:
今後は、社内マニュアルや各種申請手順をナレフルチャットですぐに検索できる環境の構築を進めていきたいと考えています。その実現に向けて、現在はITスキルアップ研修を継続しながら、社内マニュアルや業務データの整理・整備を進めています。
将来的には、それらの情報をナレフルチャットに学習させることで、マニュアルを探す時間をなくし、属人化のない業務の標準化を実現したいと考えています。
さらに、日常業務の自動化・半自動化まで発展させ、社員一人ひとりがより付加価値の高い業務に集中できる組織を目指しています。
高橋さま:
生成AIは、困ったときにすぐ相談できる「相棒」のような存在だと感じています。今後も積極的に活用しながら理解を深め、日々の業務をより効率的に進められるようにしていきたいと考えています。
──最後に、生成AIを活用する重要性について感じていることや、生成AI導入を検討している企業へ向けて、アドバイスやメッセージがあればお願いします
近藤さま:
生成AIを導入するうえで大切なのは、システム部門だけが活用するのではなく、現場の社員が使いやすい環境を整えることだと思います。
ツールを導入して「使ってください」で終わりではなく、説明会や質問しやすい環境を用意し、「まずは使ってみよう」と思えるきっかけをつくることが、社内への定着につながると感じています。
ITスキルに不安がある企業でも、ナレフルチャットのように現場の社員をサポートする機能が充実したツールを選ぶことで、営業部門を含めてスムーズに活用を始められます。
業務の標準化を進め、生まれた時間を商談や顧客対応など、より付加価値の高い業務へ充てるためにも、まずは現場の使いやすさを重視して導入することをおすすめします。
坂下さま:
現場ではITスキルに差があるため、誰でも気軽に使い始められることが重要だと感じています。ナレフルチャットは、プロンプトの知識がなくても「やりたいこと」を入力するだけで指示文を作成してくれるため、生成AIに不慣れな社員でも使いやすく、社内でも親しみやすいツールとして定着しつつあります。
高橋さま:
生成AIに抵抗がある方は、まずは動画コンテンツを活用しながら少しずつ慣れていくのがおすすめです。
私自身も、時間があるときに動画を見ながらAIで使われる言葉や活用方法を学んでいます。無理に使いこなそうとするのではなく、少しずつ理解を深めていくことが、生成AIを身近に感じる第一歩になると思います。


