Use Case
導入事例
業務時間40%削減|ゲーム開発会社のナレフルチャット導入事例

【導入事例】株式会社フライペンギン
株式会社フライペンギンは、2024年11月にナレフルチャットを導入。
ゲームの製品紹介文の作成やユーザー対応の効率化を目的に活用し、業務改善を実現しました。現在は、社内全体へのAI活用を進め、さらなる業務効率化を目指しています。
今回は、デザイナー兼ディレクターを務める野島さまに、ナレフルチャット導入前の課題や活用による成果について伺いました。
■導入企業と生成AIの利用状況
── はじめに株式会社フライペンギンについて教えてください
弊社は、ゲームの企画・開発・運営を事業として行っています。
“心に残る”を理念に、プレイヤーが感情移入できるストーリーや魅力的なキャラクター作りに注力してゲームを開発しています。
Steamをはじめとする各プラットフォームで展開し、国内外のユーザーに楽しんでいただける作品を届けています。
── 野島さまの主な担当業務について教えてください
私は、ゲーム開発に関わるデザイン業務全般を担当しています。
主に背景デザインやUI/UXデザインを担当し、ゲームの世界観をより魅力的に伝えるためのビジュアル設計を行っています。また、プロモーション用の動画制作も行っています。
Steam向けのゲーム開発ではディレクターとして関わっていて、プロジェクト全体の進行管理やクオリティチェック、開発チームとの調整などの業務を行っています。
また、業務の中で文章を作成する機会も多く、ゲームの製品紹介文やユーザー向けの案内文、社内向けの資料作成など、さまざまな用途で文章を扱っています。そのため、効率よく質の高い文章を作成できるよう、ツールの活用や業務フローの改善にも取り組んでいます。
── ナレフルチャット導入前も生成AIの業務活用は行っていましたか?
ナレフルチャット導入前にも、個人的に他の生成AIツールを試験的に使用していました。
主に新作ゲームの紹介文作成やメールでのお問い合わせ対応に活用していましたが、当時のツールでは精度や一貫性に課題がありました。
例えば、ゲームの世界観や機能を正確に反映した紹介文を作る際、AIが意図通りの文章を生成せず、何度も修正が必要でした。これは当時の私自身がAIに関する知識が不足していたことも影響していると思いますが、ゲームの紹介文は伝えるべき情報が多く、微妙なニュアンスの違いが生じやすいため、AIから理想的な回答を引き出すのに苦労していました。
── 生成AIの導入や業務活用を検討することになった背景を教えてください
生成AIの導入を検討した理由は、製品紹介文やユーザー対応など、定型的な文章作成業務の効率化を図るためでした。
これらの業務は重要ですが、日々の作業の中で多くの時間を占めていて、本来集中すべきクリエイティブな作業を圧迫していました。
例えば、新作ゲームのSteamストア向け紹介文の作成や、国内外のユーザーからの問い合わせ対応など、繰り返し発生する文章作成にかなりの時間を費やしていました。
また、こうした業務は必要不可欠でありながら、デザイナーとしての創造性を発揮する場面が少ないことも課題でした。そこで、AIを活用して定型業務を効率化し、より多くの時間をゲームデザインやビジュアル制作など、より重要な業務に充てられるようにするため、生成AIの導入を決めました。
■ナレフルチャット導入の背景
── 「ナレフルチャット」導入以前から他ツールで生成AIを導入していたとのことですが、ナレフルチャットを知ったきっかけは何だったのでしょうか?
以前からCLINKSとお付き合いがあり、その中でナレフルチャットの存在を知りました。
ちょうど業務の効率化を図るために生成AIの活用を検討していた時期で、他のツールを試しながら最適なものを探していたところでした。その流れでナレフルチャットのことを知り、興味を持つようになりました。
──数ある生成AIツールの中からナレフルチャットを選んだ理由や決め手を教えてください
ナレフルチャットを選んだ最大の理由は、生成AI初心者でも使いやすいことです。
特に、プロンプト作成をサポートする機能が充実していて、ゲームの製品紹介文やユーザー対応など、日々の業務に直結するプロンプトを簡単に作成できる点が魅力でした。
さらに、公式動画で専門家が使い方を丁寧に解説しているため、AIに不慣れな私でもスムーズに習得できたことも決め手になりました。
■ナレフルチャット導入後の効果

──ナレフルチャットの導入効果を教えてください
ナレフルチャットの導入効果は非常に大きく、特に文章作成のさまざまな場面で活用しています。例えば、新作ゲームの製品紹介文の作成時間が約40%短縮され、クオリティも向上しました。
また、他社とのメールのやり取りでは、適切な表現や文章構成のアイデアを得られるため、よりスムーズなコミュニケーションが可能になりました。
ユーザーからの問い合わせ対応においても、AIを活用することで回答の一貫性が保たれ、対応時間が約30%削減されました。
特に「プロンプト作成サポート」機能が、的確な回答を効率よく生成するのに役立っています。今では、ナレフルチャットを使用して文章を作成しないと不安になってしまうくらいです。
──現在導入いただいているナレフルチャットは、社員全員に提供していますか?
弊社では全社員にナレフルチャットを提供しています。
個人で他の生成AIツールを利用していたときは、無料枠の上限にすぐ達してしまい、十分に活用できないことが多々ありました。しかし、会社で契約していることで、その心配がなくなり、社員が気兼ねなく利用できるようになりました。
特に、文章作成やアイデア出しの際に「とりあえず試してみる」ことができる環境が整い、業務の効率化に繋がっています。
──従業員へのAIツール浸透に関して苦労はありましたか?
積極的に活用している社員は多いですが、社内全体への普及には課題がありました。
そこで、ナレフルチャットの「タイムライン共有機能」を活用し、社内での成功事例や効果的な使用方法を共有することで、現在もさらなる利用促進を図っています。
例えば、新作ゲームの製品紹介文作成で業務効率が向上した事例や、顧客対応においてAIを活用し対応時間を短縮できたケースなどを社内で共有することで、ツールの有用性をより多くの社員に実感してもらい、利用者の拡大に繋げています。
──導入前と比較して、従業員の生成AIリテラシーに変化を感じていますか?
ナレフルチャットを導入したことで、生成AIリテラシーは着実に向上しました。
特に「プロンプト作成サポート」機能の活用を通じて、AIに適切な指示を出すスキルが身についてきています。
導入前は、生成AIの使い方が分からず試行錯誤する場面が多かったのですが、現在はプロンプトの工夫によって、より的確なアウトプットを得られるようになりました。
例えば、新作ゲームの紹介文作成では、単に「面白い紹介文を作る」といった曖昧な指示ではなく、具体的なターゲット層やキーワードを含めたプロンプトを作成できるようになり、意図した文章をスムーズに生成できるようになっています。
■今後の展望

──今後の事業展開、展望があれば教えてください
今後は、Steam向けにコンスタントに新作ゲームを発表していきたいと考えています。
そのためには、ゲームの製品紹介やユーザー対応など、膨大な業務が発生することが予想されます。こうした業務の負担を軽減するために、ナレフルチャットを活用し、作業の効率化を図りたいと考えています。
AIに任せられる部分は積極的に活用し、開発チームがよりスムーズに新しいゲーム制作に集中できる環境を整えていきたいです。
──同じ分野の企業や組織に、ナレフルチャットを勧めるとしたら、どんな部分を特に推したいとお考えですか?
弊社のようなゲーム会社であれば、特に企画職の方にとって大きなメリットがあると感じています。
企画職は文章を書く機会が非常に多く、ゲームのコンセプトや仕様書、プレゼン資料の作成など、さまざまな場面で文章作成が求められます。
もちろん、最終的には自身の企画意図やターゲットに合わせて編集が必要ですが、ナレフルチャットを活用すれば、ベースとなる文章を素早く作成できるため、大幅な時間短縮につながります。
また、より伝わりやすい資料を作る際にも活用できるので、企画の精度を高めるサポートにもなると思います。
──最後に、生成AIを活用する重要性について感じていることや、他社に向けて伝えたいメッセージがあればお願いします
生成AIの活用は、ゲーム業界においても今後さらに重要になっていくと感じています。
ナレフルチャットを導入したことで、作業効率が大幅に向上し、より多くの時間をクリエイティブな業務に充てられるようになりました。
今後、このような生成AIの活用はさらに広がっていくと思います。
特に、ナレフルチャットのような直感的で使いやすいツールを活用すれば、AIに詳しくない人でも簡単にそのメリットを実感できます。
これからAI導入を検討している企業も、積極的に活用することで業務の効率化や質の向上につなげられるのではないでしょうか。