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導入後の業務時間を50%削減|AIが支える新規プロジェクト推進

【導入事例】株式会社PTCJapan

株式会社PTCJapanは、ITソリューション事業とエンジニア派遣事業を主軸に様々な分野で事業を展開しています。2024年12月よりナレフルチャットを導入し、少人数でも新規プロジェクトを推進可能とする環境を構築。情報収集や文書作成にかかる時間を約50%短縮するなど、効率化だけでなく新しいビジネスモデルへの挑戦を支えるツールとして活用が進んでいます。
今回は、代表取締役である長﨑さまに、ナレフルチャットの導入経緯やその効果、企業としての展望についてお話を伺いました。

株式会社PTCJapan

代表取締役

長﨑さま

導入企業

株式会社PTCJapan

東京都豊島区東池袋1丁目35-8 第一伊三美ビル 2F 202

https://ptc-j.co.jp/

■導入企業と生成AIの利用状況

── はじめに株式会社PTCJapanについて教えてください

弊社は、ITソリューション事業とエンジニア派遣事業の2つを主軸として展開しています。

ITソリューション事業では、クライアントの業務改革やデジタル化を支援する最適なソリューションを提供し、エンジニア派遣事業では、高度な技術力を持つエンジニアを必要な現場に派遣し、多くのプロジェクトを支援しています。

主な取引業種は金融、官公庁、通信、ERP(基幹業務システム)など多岐にわたりますが、それ以外の幅広い分野でも社員が専門的なスキルを生かしながら対応しています。

── 長﨑さまの主な担当業務について教えてください

私は現在、会社の代表取締役を務めていますが、営業、人事、総務、経理など幅広い業務を自分で担当しています。ほとんどの部門を直轄で管理しているような感覚で運営しており、生成AIを活用しながら日々の業務の効率化を図っています。

もともとはエンジニアとして働いていましたが、2023年4月に前代表から会社を引き継ぐことになりました。現在は会社の経営と業務全般の管理に尽力しています。

── ナレフルチャット導入前も生成AIの業務活用は行っていましたか?

個人的にはChatGPTやMicrosoftのCopilotを活用していましたが、会社としての導入や活用は行っていませんでした。

代表に就任したばかりの頃は、初めて経験する業務が多く、AIを使って挨拶メールの作成やお礼状の文案作成、法律的なアドバイスの取得など幅広くAIに質問をしていました。

ただ、その当時はAIから返ってくる回答が期待通りのものが少なく、日本語特有の細かいニュアンスが伝わらないことに課題を感じていました。

何度も聞き直す手間があり、期待通りの結果を得るまでに時間がかかることも多かったです。その後、自分の質問の仕方に問題があると気づきましたが、最初はAIの使いこなしに苦労したのが正直なところです。

── 生成AIの導入や業務活用を検討することになった背景を教えてください

業務量が増え、すべてを1人で対応する必要が出てきたのが大きなきっかけです。

個人的にAIを活用して効率化を実感していたため、生成AIを導入すれば会社全体の生産性向上にもつながると考えました。

当社のように人的リソースが限られた環境では、新しいサービスを考案するにも工夫が求められます。特にSES事業では、多くのメンバーがクライアント先で稼働しており、自社内に全員を集めて何かを行うのは現実的に難しい状況です。

そんな中でも少ないリソースでサービス開発を進めるためには、AIの持つ分析力や解析力が不可欠だと感じ、導入を決断しました。

■ナレフルチャット導入の背景

── 「ナレフルチャット」導入以前から他ツールで生成AIを導入していたとのことですが、ナレフルチャットを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

以前、CLINKSとSES関連で情報交換をしていた際にご縁がありました。

担当者からナレフルチャットについてのご案内をいただき、当時既にAIを使用していてAIツールへの関心が高かったので「ナレフルって何だろう?」と興味を持ち、お話を伺うことにしました。

ちょうど無料キャンペーンが行われていたこともあり、2024年12月から使用を開始しました。

──数ある生成AIツールの中からナレフルチャットを選んだ理由や決め手を教えてください

クレジット制という課金の仕組みが非常に魅力的でした。

生成AIは、使う人は日常的に活用する一方で、使わない人も一定数いるため、全社員に対して課金する料金体系だとコストに無駄が生じると感じていました。

その点、ナレフルチャットは利用人数に関係なく価格が変わらないため、スモールスタートで全社員へ生成AIを導入するには最適でした。

導入を検討する際に、この柔軟な仕組みを聞き、「これはいい!」と納得して、すぐに導入を決めました。

■ナレフルチャット導入後の効果

──ナレフルチャットの導入効果を教えてください

私自身、主に挨拶メールや営業での打ち合わせ用の文章作成、さらに役所や銀行での手続きなど、分からないことをAIに聞くことで業務を効率化しています。

その結果、調べ物やメール作成などにかかる時間が体感で約50%短縮されました。

例えば、趣味に関連する情報や旅行先のおすすめスポットのような好みが分かれる内容については、自分で調べたほうがいいなと思うのですが、ある程度決まっている情報を聞くと、信用できるソースをもらっている感覚があります。特に、一般的に確立された内容や信頼できる情報が必要な業務では、調べる手間が減り非常に助かっています。

時間削減の効果を活かし、新規プロジェクトにも取り組むようになり、人員を増やさずに新しいサービスの開発を進められる状況になりました。

その他にもプロジェクトメンバーに生成AIを活用してもらった結果、未経験の分野でも効率よく進行できており、大きな成果が出ています。

生成AIを活用することで人的リソースへの負担が軽減され、従業員約30名の会社でも、60名分のパフォーマンスを発揮できると感じています。

業務効率化だけでなく、新たな挑戦を後押ししてくれるという面でも非常に大きな効果を感じています。

──現在導入いただいているナレフルチャットは、社員全員に提供していますか?

現在、従業員は32名いるのですが、全員にナレフルチャットを利用できる環境を整えています。実際に日常的に活用しているのは主に5名程度ですが、プロジェクト業務や文章作成、業務効率化を必要とする場面で利用しています。

ナレフルチャットは、必要な時に誰でも活用できる利便性があり、社員全員に導入することで、将来的な使用の拡大や社員間での共有を促進できると考えています。

少数の使用からでも効果を実感できるため、今後さらに活用が広がる可能性を期待しています。

──従業員へのAIツール浸透に関して苦労はありましたか?

AIツールの浸透に関して感じるのは、利用する人としない人が二極化している点です。

これは、かつてガラケーからスマートフォンが普及した際の状況と似ているように感じます。私自身はiPhoneが登場したときすぐに購入しましたが、当時ガラケーにこだわる人も多く、AI導入でも同じような反応が見られます。

強制的に使わせるより、それぞれのペースで浸透していくほうが良いと考えているので、個人の判断に任せています。

ただ、月1回発行している社内報にAIの活用事例や得られた効果を共有し、具体的なメリットをアピールしています。情報を発信することで、徐々にAI活用に興味を持ち、使い始める社員が増えてくれればと考えています。こうした取り組みを継続することで、いずれ全社員への浸透を目指しています。

──導入前と比較して、従業員の生成AIリテラシーに変化を感じていますか?

導入前と比べて、私を含めた従業員の生成AIリテラシーは確実に向上しています。

特にナレフルチャットの「プロンプト作成サポート機能」を活用することで、AIへの効果的な質問の仕方を学ぶ機会が増えました。

以前は試行錯誤しながらAIとやり取りをしていましたが、自動作成されたプロンプトを見ることで『こう尋ねればこう返ってくる』という関係性が理解できるようになり、具体的で的確な指示を出せるようになっています。

また、AIが出力する情報の信頼性を判断する力も向上しました。AIからの回答に違和感を覚えたら、自分で調べて確認する癖がついて、単に答えを得るだけでなく、情報の精度や活用方法を考える力も培われています。

今では、明確な答えを求める質問と参考情報を得るための質問を使い分け、より意図に沿った回答が得られる方法が身につき、『AIには適切な聞き方が必要』という理解が社内全体に広がっています。

■今後の展望

──事業展開やビジョンにおいて、ナレフルチャットのような生成AIツールの可能性や期待する点を教えてください

私たちのような中小企業では、新しいビジネスを社内で一致団結して立ち上げるのは難しい部分があります。特にSESや派遣事業を中心に展開していると、人的リソースやコストなど多くの課題があり、新しい取り組みには慎重になりがちです。

でも、生成AIを活用することで、まるで社内に1人の有識なパートナーがいる感覚で業務を進められるので、その点には非常に大きな可能性を感じています。

例えば、3人くらいの小規模なチームに生成AIを組み合わせることで、従来ではリソース不足で手が回らないような新規プロジェクトでも、スムーズに推進できるようになります。AIを活用することで、小規模な企業でも自社の人員数を大きく上回ったパフォーマンスの発揮ができる未来が描けるのではないかと思っています。

生成AIは、新しいビジネスの土台作りに大きく貢献し、私たちのような下請けをメインにする会社にとっても、新しい道を切り開く鍵になると期待しています。

──今後の事業展開、展望があれば教えてください

現在はエンジニア派遣事業の割合が高い状態ですが、今後は自社内で独自のサービスを開発し、それを世の中に届けることに力を入れたいですね。

派遣先でお客様のサービスを支援するだけでなく、自社で生み出したもので直接社会に貢献することが、社員にとっても大きなやりがいに繋がると考えています。

IT企業として、自社の労働環境や働き方をさらに整えながら、社員が主体的に携わる新規ビジネスや自社サービスを展開していきたいと思っています。

その中で、生成AIを活用し、効率よくクリエイティブなプロジェクトを進め、事業の幅を広げていくことを目指しています。

────同じ分野の企業や組織に、ナレフルチャットを勧めるとしたら、どんな部分を特に推したいとお考えですか?

特にSESや人材派遣を主軸にしている企業にとって、ナレフルチャットは非常に有用だと思います。こうした業界では、人的リソースが不足している中で「新しいビジネスを始めたい」「今のままでいいのか」といった課題を抱えている企業が多いと思います。

特に、直接取引や個人事業主との連携が進む昨今、従来の仲介ビジネスが変革を求められる場面も増えています。そのような状況で、AIを活用することで少ない人数でも新しいビジネスをスモールスタートで始めることが可能です。

私自身、ナレフルチャットを活用して新規プロジェクトを推進しており、実際に少ないリソースでも十分成果を出せています。また、ナレフルチャットは「プロンプト作成サポート機能」などのサポート機能が充実しており、AI初心者の方でもスムーズに導入・活用できる点が特におすすめです。

同じような課題を抱えている企業には、ぜひこのツールを試してもらいたいと思います。

──最後に、生成AIを活用する重要性について感じていることや、他社に向けて伝えたいメッセージがあればお願いします

今後、生成AIを活用できるかどうかで、成果や効率に大きな差が出ると感じています。

AIを使うことで、時間や労力を大幅に削減でき、より良い結果を得られるため、ビジネスにおいてメリットしかないと個人的には思います。

また、現場ではAIを活用することで、未経験の業務にも対応できるケースが増えています。

システム開発の現場でも、自動化や効率化が進み、AIの影響が日に日に大きくなっているので、AIを使いこなせるかどうかが競争力を分ける要因になると考えています。

生成AIは、ビジネスの幅を広げる強力なツールです。

導入を検討している場合は、これからの時代を見据え、ぜひ活用する側に立って欲しいと思います。

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