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生成AIで業務負担を大幅軽減|採用支援を進化させるナレフルチャット活用法

【導入事例】株式会社太陽企画

株式会社太陽企画は、求人広告の代理店業務を中心に、採用コンサルティングや広告媒体の制作など、採用活動をトータルでサポートするサービスを展開しています。
2024年12月にナレフルチャットを導入し、発注資料や求人原稿の作成をはじめとした業務効率化を実現。営業職を中心にAIツールの活用を進め、業務の負担軽減や効率的な働き方を目指しています。
今回は、営業本部の常務取締役である渡辺さま、同部署の課長である草野さま、そしてチーフの牛木さまに、ナレフルチャット導入の経緯やその効果についてお伺いしました。

株式会社太陽企画

営業本部 常務取締役

渡辺さま

導入企業

株式会社太陽企画

東京都豊島区東池袋 1-17-8 NBF池袋シティビル6F

https://www.taiyo-kikaku.co.jp/

■導入企業と生成AIの利用状況

── はじめに株式会社太陽企画について教えてください

渡辺さま:
弊社はもともとリクルートの求人広告を取り扱う代理店としてスタートしました。タウンワークやリクナビNEXTなどの広告媒体を主に扱っていましたが、現在は「Indeed PLUS」の代理店として活動しています。

その他にもマイナビやパーソルキャリアなど他社の求人広告媒体も取り扱っています。

さらに、自社でホームページやパンフレットの制作、SPI適性検査の提供なども行い、採用活動全般のコンサルティングサービスも提供しています。

求人広告代理店を核としながら、採用活動の「設計」から「応募者の受付代行」まで、ワンストップでソリューションを提供しています。

──主な担当業務について教えてください

渡辺さま:
私が所属する営業本部は約55名の営業スタッフが所属していて、その中で特に多くのメンバーが集まるチームの統括を担当しています。

草野は私のチームの営業マネージャーを務めていて、チームを統率しています。

営業メンバーの一員である牛木は、AIを活用した業務効率化の取り組みを自発的に行い、その成果を共有する「旗振り役」として活躍しています。

── ナレフルチャット導入前も生成AIの業務活用は行っていましたか?

牛木さま:
ナレフルチャット導入前は、ChatGPTを業務で活用していました。

ただ、お客様の求人原稿や個人情報を取り扱う際、セキュリティ面の課題があり、データを直接入力することが難しく、活用範囲が限られていて、十分な業務効率化には繋がりませんでした。

生成AIの能力を生かしきれないもどかしさがあり、安全に情報を扱える環境の整備の課題がありました。

── 生成AIの導入や業務活用を検討することになった背景を教えてください

牛木さま:
最初は単純に好奇心から生成AIを使い始めました。

また、社内でUdemyという学習ツールを活用し、プロンプトの作成や機能を学ぶ中で、「もっと業務に役立てられるのでは?」と思い、徐々に本格的に活用を検討するようになりました。実際には、誤字脱字のチェックや発注資料の作成サポートに活用したり、商談前の事前準備として、求人原稿のターゲット設定やコンセプト企画に取り入れたりしました。

人間のダブルチェックと同様に、生成AIを効率化ツールとして活用できる可能性を感じました。

■ナレフルチャット導入の背景

── 「ナレフルチャット」導入以前から他ツールで生成AIを導入していたとのことですが、ナレフルチャットを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

渡辺さま:
きっかけは、もともと交流のあったCLINKSの担当者からの紹介です。

ナレフルチャットについての説明を受けた後、実際にデモを見せてもらい、特にプロンプト作成サポート機能に驚きました。

その頃、社内では草野と牛木を中心に生成AIの活用が進んでいたのですが、ナレフルチャットを導入することで、業務効率化がさらに加速するのではと思い、導入を決めました。

業務課題が明確にあったというよりも、営業マンやスタッフが長時間働く業界特有の環境で、生産性向上や従業員の負担軽減に役立つ可能性を感じたのが大きなポイントです。

実際、生成AIを現場で活用する中で現場からのフィードバックも良く、「さらにAIの活用を進めるべきだ」と思ったタイミングでナレフルチャットの話をいただき、導入が決まりました。

──数ある生成AIツールの中からナレフルチャットを選んだ理由や決め手を教えてください

渡辺さま:
一番の決め手は、やはりプロンプト作成サポート機能が非常に魅力的でした。

プロンプトは生成AIのアウトプットの質を左右する重要な要素になりますが、実際に完璧なプロンプトを書くのはなかなか難しいと思います。

例えば、AI活用に慣れているメンバーはUdemyなどの学習ツールで学んだ知識を活かして質の高いプロンプトを書けますが、社内全員がそうとは限りません。ナレフルチャットなら、生成AI初心者でも簡単に質の高いプロンプトを作成できるため、スムーズに導入できました。また、お客様の情報を扱うため、セキュリティの高さと安全性も決め手の一つです。

■ナレフルチャット導入後の効果

──ナレフルチャットの導入効果を教えてください

牛木さま:
ナレフルチャットを導入したことで、業務全体の効率が大幅に向上しました。

最初はメール作成から使い始めましたが、発注資料や求人原稿の作成など、今では幅広い業務で活用しています。

特に発注資料作成では、以前は1時間ほどかかっていた作業が、ナレフルチャットのおかげで10~15分程度で基礎資料を作成できるようになりました。

その後、必要な修正を加えるだけで完了するため、作業時間が半分以下に削減されました。

また、原稿作成でも短納期のニーズに対応できる点が非常に便利です。

これまでは制作チームへの依頼や調整が必要でしたが、AIを活用して即座に原稿を作成・調整できるようになり、そのままお客様にスピーディーに納品できるようになりました。

削減した時間を他の業務にも充てることができるので、残業することも減りました。

草野さま:
私の場合は、ナレフルチャットを活用することで、情報収集が格段に効率化しました。特に、Google検索では時間がかかるような専門的な内容や業界の最新動向などを、AIを使って素早く調べられるので、情報収集にかかっていた時間が削減されました。

例えば、近似曲線のメリットやデメリットを調べて業務に活かしたり、運送業界やドライバー採用の傾向について短時間で情報を得たりしています。

また、KGIやKPIなどのマネジメントに関する基本概念や具体的な戦術に関しても、ナレフルチャットを使うことで正確で迅速なインプットが可能になりました。

──現在導入いただいているナレフルチャットは、社員全員に提供していますか?

渡辺さま:
現在、部署内の20名のうち8名がナレフルチャットを利用しています。

ただ、全社導入についてはまだ様子を見ている段階です。

部署ごとに生成AIの活用に対する温度差があり、すでに別の生成AIツールを採用している部署もあるため、全社員へ一斉に展開するのではなく、段階的に進めたいと考えています。

特に営業職は、お客様との対話や提案が主な業務であり、AIツールを使う場面が補助的な役割にとどまるケースが多いです。

そのため、まずは営業職のメンバーに提供し、操作性や活用のしやすさを確認した上で、社内での活用を広げる方針を取っています。ナレフルチャットは操作がシンプルなため、生成AIに慣れていないユーザーでも取り組みやすいと感じています。

──従業員へのAIツール浸透に関して苦労はありましたか?

牛木さま:
現状、全社員にAIツールを普及する形ではないため、大きな苦労や課題は特に感じていません。ただ、AIツールを実際に使用する際のハードルが高いのは事実です。

「AIにこんな使い方があるんだ」と社内での反響はあるものの、どのツールをどのように使うかという点でつまずくケースが多いです。

また、AIを日常的に使っていない従業員にとっては、「別になくても困らない」といった意識が浸透の妨げになっていると感じます。

しかし、実際にAIツールを使って業務効率化を実現し、アウトプットを示してくれる社員が増えれば、徐々に全体に浸透していくのではないかと思っています。

──導入前と比較して、従業員の生成AIリテラシーに変化を感じていますか?

草野さま:
ナレフルチャット導入後、牛木が発注資料や原稿作成に使えるワークスペースを作成し、それを社員が活用するようになりました。結果として、従業員の生成AIリテラシーは確実に向上していると感じます。

牛木さま:
ワークスペース機能を活用して、発注資料作成用のプロンプトを作り、URLで部内や新卒社員にも共有しました。みんなが簡単にアクセスできる環境が整い、活用率が上がっています。プロンプト自体は特殊な内容ではありませんが、業務に役立つ具体例を共有することで、メンバーのAI活用意識が高まったと思います。

草野さま:
ナレフルチャットをきっかけに共有がスムーズになり、1人でもAIに対して関心のある社員が情報を発信することで、全体の生成AIリテラシー向上につながっていると感じています。

■今後の展望

──事業展開やビジョンにおいて、ナレフルチャットのような生成AIツールの可能性や期待する点を教えてください

渡辺さま:
弊社では、人材採用に関わるコンテンツが主力商品であり、その中でドキュメントの作成は欠かせない業務の一つです。しかし、これに時間をかけてしまうと、本来営業マンが行うべき商談や新規開拓といった業務に十分なリソースを割けなくなるという課題がありました。

生成AIツールを活用することで、これらの作業が効率化され、今まで1時間かかっていた業務が半分以下の時間で完了するようになり、その結果、お客様との商談や新規開拓といった本来の営業活動により注力できるようになっています。

また、求人広告では、掲載するお客様の業界知識やトレンドを事前に調査することが重要です。生成AIを活用することで、短時間で正確な情報収集が可能となり、お客様の強みを的確に反映した提案ができるようになりました。

既に生成AIが営業効率と広告の品質向上に貢献しているので、将来的な可能性についても大きく期待しています。

──今後の事業展開、展望があれば教えてください

渡辺さま
弊社は現在、「Indeed PLUS」の代理店業務を中心に事業を展開しており、Indeedのパートナーランクでは上から2番目の「ゴールド」に位置しています。

今後は、最上位である「プラチナムパートナー」へのランクアップを目指し、さらにお客様に価値ある採用サービスを提供していきたいと考えています。

────同じ分野の企業や組織に、ナレフルチャットを勧めるとしたら、どんな部分を特に推したいとお考えですか?

草野さま:
ナレフルチャットの魅力は、人数無制限で利用できる点と、高いセキュリティ性です。

特に、契約者が社員全員に制限なく利用させられる仕組みは、大きなコストメリットがあります。さらに、顧客情報を入力しても外部に漏れる心配がないため、ビジネス用途に非常に適していると感じます。この2点は、他の生成AIツールと比べても大きな強みだと思います。

牛木さま:
個人的にナレフルチャットは、操作が簡単で、初心者でもすぐに使えるところが魅力です。

最適なAIモデルを選んでくれるだけでなく、プロンプトの作成をサポートしてくれるため、欲しい答えが的確に返ってくる点も便利です。生成AIの知識がない方でも使いやすい仕組みになっていると思います。AI活用のハードルを下げ、多くの社員が全体的な業務効率を上げる一助となるツールだと感じています。

──最後に、生成AIを活用する重要性について感じていることや、他社に向けて伝えたいメッセージがあればお願いします

牛木さま:
生成AIを活用する上で最も重要なのは、興味関心を持つことだと感じています。

今後、AIの進化によって活用の幅は加速度的に広がっていきます。そのスピードに追いつけなくなると、企業は競争の中で後退する可能性があります。

生成AIは業務だけでなく、プライベートにも良い影響を与え、より良い未来を創造する助けになるツールです。

実際に使い始めると、「こんな使い方もあるかもしれない」という気づきが生まれ、新たなアイデアや活用法が社内に広がるきっかけになると思います。

まずは興味を持ってAIに触れ、試しながら活用方法を模索していくことが重要だと思います。今の段階で全従業員にAIの活用を進めていき、AIの最先端の情報を取り入れ続けることが、組織全体の成長に欠かせないと考えています。

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