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生成AIコラム

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【2025年最新】ChatGPTの音声会話機能とは?スマホ・PC別にやり方を解説

はじめに

ChatGPTの音声会話機能が劇的に進化し、まるで人間と話しているような自然な対話が可能になりました。従来のテキスト入力とは異なり、話すだけでAIと双方向のコミュニケーションが取れるため、料理中や移動中でも手軽に活用できます。本記事では、最新の音声会話機能の特徴から、スマホ・PC別の具体的な使い方、実践的な活用例まで詳しく解説します。

そこで、本記事では以下の内容を中心に、ChatGPTの音声会話機能について詳しく解説します。

  • 音声会話機能の基本的な内容
  • スマホ版・PCブラウザ版のやり方
  • 音声会話機能の活用例

ChatGPTの音声機能のご活用を考えている方は是非最後までお読みください。

ChatGPTの音声会話機能とは

ChatGPTの音声会話機能は、ユーザーの音声入力に対してChatGPTも音声で応答する双方向の機能です。まるで人と会話しているような体験ができ、料理中や忙しくて手が離せない場合にも活用できます。

以前までは『Standard Voice Mode』という標準的な音声会話機能しかありませんでしたが、日本時間2024年9月25日にOpenAIが新たに公開した『Advanced Voice Mode』の登場により、高度な音声会話機能の実現に至りました。

具体的には、Standard Voice Modeは約5.4秒の応答時間に対して、Advanced Voice Modeが約0.3秒と、非常に人間の会話に近い反応時間になりました。その結果、より人間同士の会話に近いような、自然なやりとりができるようになったのです。

音声入力機能と音声会話機能の違い

ChatGPTには「音声入力」と「音声会話」という2つの音声機能があります。

音声入力機能は、ユーザーが音声で質問や指示を行いますが、ChatGPTの応答はテキストで表示される一方向の機能です。キーボード入力の代替手段として便利で、手が塞がっている時や長文の入力が面倒な場合に活用できます。

一方で音声会話機能は、ユーザーの音声入力でChatGPTに問いかけをすると、ChatGPTも音声で応答してくれる機能です。テキスト入力やクリックといった操作が一切不要で、ハンズフリーで対話をするような形で利用できます。

無料版でも使用可能(使用制限あり)

ChatGPTの音声会話機能は、無料ユーザーでも利用可能です。ただし、高度な音声会話機能(Advanced Voice Mode)には使用制限があります。

無料プランでは、「Advanced Voice Mode」の月あたり合計15分間の利用が提供されており、それを超えると標準的な音声会話機能(Standard Voice Mode)のみ利用可能になります。

有料プラン(ChatGPT Plus、Teamなど)では、Advanced Voice Modeを継続的に利用できますが、日次の使用時間に上限が設定されています(およそ15〜60分程度とされており、利用状況に応じて「残り〇分です」といった通知が表示されることがあります)。

プラン使用時間制限利用可能機能
無料版月15分
(Advanced Voice)
Standard Voice Mode
ChatGPT Plus日次制限あり
(約15〜60分)
Advanced Voice Mode
ChatGPT Team日次制限あり
(約15〜60分)
Advanced Voice + 追加機能

無料版でも音声会話は体験できますが、長時間・高品質な会話を楽しむにはChatGPT Plusなどの有料プランが適しています。なお、PC版やモバイルアプリ版の機能差はほぼなく、制限も共通です。

ChatGPTの音声会話のやり方(スマホアプリ版)

スマホアプリ版でも、ChatGPTの音声会話機能が標準搭載されており、最も簡単で直感的に利用できます。iPhoneとAndroid両方に対応しており、無料版・有料版問わず基本的な音声会話機能を使用可能です。

ここでは大きく分けて、3つのステップを解説します。iPhoneのスクリーンショットを活用して紹介していきます。

1.アプリのインストールと初期設定

まず、App StoreまたはGoogle Play Storeから最新版のChatGPTアプリをダウンロードしてインストールします。既にインストール済みの場合は、最新バージョンにアップデートされているか確認してください。

インストール出来たらアプリを開き、ログインし、音声会話機能を選択しましょう。

初めて起動した場合は、マイクへのアクセス許可を求められます。音声機能を利用するため、必ず「許可」を選択してください。

後から設定する場合の詳細手順は以下の通りです。

iOSの場合

  • 「設定」を開く
  • 下にスクロールして「アプリ」から「ChatGPT」を選択
  • 「マイク」をタップしてオンにする

Androidの場合

  • 「設定」→「アプリ」または「アプリと通知」を選択
  • 「すべてのアプリを表示」から「ChatGPT」を探して選択
  • 「権限」または「アプリの権限」から「マイク」を選択

2.音声会話の開始

チャット画面を開くと、画面下部のテキスト入力欄の右下にマイクアイコンが表示されます。その右横の波のようなアイコンをクリックしましょう。

アイコンをタップすると音声会話モードが開始され、以下のような変化が起こります。

【2-1.】画面中央に青い球体のような表示が現れる

【2-2.】有料プランの場合は、9つの音声オプションの選択画面が出るので、選択してください。音声オプションについては、以下の見出しで解説しているので、ご参照ください。

【2-3.】この状態で自然に話しかけると、ChatGPTが音声で応答

※音声認識の精度を上げるコツ

音声会話が始まったら、人間相手と同じ感覚で会話を行えますが、AIの音声認識機能やマイク機能の兼ね合いで、正しく発言が読み取られない場合があります。その場合、以下を意識して再度発言しなおしてみましょう。

音声認識の精度を上げるコツ

  • 静かな環境で使用する
  • マイクから15-30cm程度の距離を保つ
  • はっきりと明瞭に発音する
  • 早口にならず、適度な速度で話す
  • 専門用語や固有名詞は特に丁寧に発音する

また、音声会話中にミュート機能を使うことで、考える時間を確保できます。複雑な質問を整理したい時や、一時的に会話を中断したい時に便利です。

画像のように、マイクのマークが赤くなっていれば、ミュートが出来ています。再度話したいときは、赤くなっているマイクのマークを押し、ミュートを解除しましょう。

ChatGPTの音声会話のやり方(PCブラウザ版)

ChatGPTの音声会話機能は、2025年現在、PCブラウザ(Chrome/Edgeなど)でも公式に対応しています。拡張機能のインストールは不要で、ChatGptにアクセスするだけで音声会話を行えます。

音声入力だけでなく、ChatGPTからの音声応答(双方向会話)にも完全対応しており、モバイル版と同等の会話体験がPCでも可能です。拡張機能を使う方法も存在しますが、現在では必要ありません。

ここでも3つのSTEPにわけてPCブラウザ版での音声会話のやり方を紹介します。

1.ブラウザ設定

まずは、ブラウザの設定をしましょう。

音声会話機能を使用する前に、PCのマイク設定を確認し、適切に動作することを確認してください。

ここではGoogleChromeでの方法について解説します。

【1-1.】右上三点リーダーを押し、「設定」を押す

【1-2.】「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」を開く

【1-3.】「マイク」をクリックする

【1-4.】このページで設定を確認しましょう。以下3点をご確認ください。

  • マイクが正しいもの(PC内蔵マイク・イヤホンマイクなど)になっているか確認しましょう。
  • 「デフォルトの動作」で「サイトがマイクの使用を要求できるようにする」にチェックを入れる
  • 「マイクの使用を許可しないサイト」にChatGPTがある場合は、そちらをクリックし、「マイク」の権限を「許可」に変える。

【1-5.】ChatGPTにアクセスし、右下の波アイコンで音声会話機能を起動する

【1-6.】左上に、マイクの使用許可についてのポップアップが出るので、「サイトへのアクセス時は許可」を押しましょう。

2.音声会話の開始

基本は、スマホアプリ版と同様です。

まずは、画面右下のマイクアイコンの横にある、波アイコンをクリックしましょう。

これで、音声会話機能が始まります。

※音声認識の精度を上げるコツ

こちらもスマホ同様、音声会話機能の使用にはコツや注意点があります。人間との会話同様、自然に話すので問題ありませんが、以下を意識すると、よりスムーズにChatGPTの音声会話機能が活用できるでしょう。

音声認識の精度を上げるコツ

  • PCのマイクから30-50cm程度の距離を保つ
  • 明瞭で一定の音量で話す
  • エアコンやファンの音を最小限にする
  • 有線インターネット接続を使用する

また、PC特有の問題も発生する可能性があります。

以下がよくある問題とそのトラブルシューティングです。

問題原因解決方法
音声が認識されないマイク設定、権限の問題デバイス設定とブラウザ権限を確認
応答が遅いネットワーク、処理能力接続を確認、他のタブを閉じる
音声が途切れる音声品質設定、帯域幅設定を変える、安定した接続に変更

ChatGPTの音声会話機能でできること

Advanced Voice Modeの登場により、ChatGPTの音声会話機能は大幅に進化し、従来のテキストベースの対話では実現できなかった、より多彩な使い方が可能になりました。

ここでは、具体的にどのようなことができるのかを詳しく解説します。

できること①:会話相手の声の変更と個性の活用

ChatGPTのAdvanced Voice Modeでは、2025年7月執筆現在合計9種類の音声が選べます。各音声には独特の個性があり、人格も異なるので、選ぶモード(人)によって回答内容も異なります。

音声名性格・特徴適した用途例話し方の特徴
Arbor気楽で多才日常会話、雑談リラックスした自然な口調
Breeze活発で真面目学習、仕事の相談エネルギッシュで前向き
Cove落ち着きがあり率直深刻な相談、分析冷静で論理的
Ember自信に満ち楽観的モチベーション向上励ましが得意、温かい
Juniperオープンで明るい創作活動、ブレインストーミング好奇心旺盛、発想豊か
Maple陽気で率直エンターテイメントユーモアのある楽しい口調
Solサバサバしてリラックスストレス解消、気分転換気さくで親しみやすい
Spruce穏やかで肯定的癒し、メンタルケア優しく包み込むような
Vale明るく好奇心旺盛新しい学習、探究知的好奇心を刺激する

音声変更方法はスマホ版・PC版で異なります。それぞれ解説します。

スマホでの音声変更方法

音声会話中に右上のアイコンを押してください。音声変更画面に遷移します。

下の画像の画面にいったら、横にスライドすることで音声を変更できます。上記の表を参照し、好みの音声を設定してみてください。

事前に音声変更をしておく場合は、ChatGPTの設定から変更可能です。

PCでの音声変更方法

画面左下の、アイコン名をクリックし「設定」をクリック

「一般」から「音声」で音声変更ができます。

できること②:前回の会話の続きから会話を始める

ChatGPTの音声会話は、テキストチャットと同様に会話履歴が保存され、前回の内容を踏まえた継続的な対話が可能です。この機能により、長期的なプロジェクトや学習プロセスを音声でサポートできます。

例えば、日々の料理やレシピについて夕食作成時に話すための人格と毎日引き続けて会話することが出来たり、1年がかりの大型プロジェクトの壁打ちをずっと同じ人格相手に出来たりするのです。

スマホ・PCどちらも同じ方法で前回の回の続きから会話をすることが出来ます。

前回の会話の続きから会話を始める方法

左側のプロジェクト一覧から、会話に使用したプロジェクトを選択

これまで同様、右下の波アイコンから会話が始められます。

ChatGPTの音声会話機能の活用例

音声会話機能の実用性がわかる、具体的な活用シーンを会話ログのスクリーンショットとともに解説します。

ここでは代表的な以下の5つの活用例をご紹介します。

  • 面接の練習
  • 語学学習
  • アイデアの壁打ち
  • 動画・音声コンテンツのアシスタント
  • 営業トークの練習

面接の練習

就職活動や転職活動での面接練習では、ChatGPTの音声会話機能が非常に役に立ちます。24時間いつでも練習でき、緊張せずに何度でも繰り返し練習できるからです。

面接官役を設定し、実際の面接と同様の流れで練習することができ、業界特化型の質問や圧迫面接の練習も可能。様々なシチュエーションに対応できます。

以下は実際に、面接練習を行う際の流れの例です。

このように、設定を明確に伝えれば、練習したい面接を簡単に実施することが出来ます。意外と考えてなかった、鋭い質問が飛んでくることもあるので、就活・転職活動やアルバイトの面接等の事前準備に活用できます。

語学学習

語学学習においても、ChatGPTの会話機能はネイティブスピーカーのような自然な発音で対話でき、発音ミスや文法の間違いを即座に指摘・修正してくれるため、理想的な会話パートナーとなります。

レベル別の会話練習から、レストランでの注文やホテルでのチェックインなど、実用的なシチュエーション練習まで幅広く対応。恥ずかしがらずに何度でも練習できるのが大きなメリットです。

以下は実際に、語学学習を行う際の流れの例です。

このように、学習したい言語とレベル感、用途を明確に示すことで、より実践的な語学学習を実現できます。質問や特定フレーズのやり直しを、自分で出来るようになるまで繰り返し行うことが出来るので、自分のペースで学習を進められます。

アイデアの壁打ち

創作活動やビジネスアイデアの検討において、ChatGPTとの音声会話は優秀な「壁打ち相手」となります。音声で思いついたことを自然に話すことで、テキスト入力では得られない自由な発想の流れを維持できます。

思い付きの発言や、取り留めのない発想の連続に対しても、一人では思いつかない視点や改善案も得られるため、アイデアの質が向上するでしょう。

以下は実際に、ビジネスアイデアの壁打ちを行う際の流れの例です。

このように、最初に「ビジネスアイデアの壁打ちに付き合ってほしい」と伝えておけば、あとは話したいことを話すだけで、アドバイスやフィードバックをくれます。

動画・音声コンテンツのアシスタント

ポッドキャストや動画制作において、ChatGPTを共演者やアシスタントとして活用することで、一人語りになりがちなコンテンツにメリハリをつけることができます

台本の作成から動画上での相槌役、聞き手目線での質問まで幅広くサポートしてくれるため、魅力的なコンテンツを作成できます。

以下は実際に、ポッドキャストのテーマ設定と実際の収録を行う際の流れの例です。

このように、お願いする内容やテーマを最初に示しておけば、後は自然に話しかけるだけでポッドキャスト風なトークができます。変にAIだと思って気を付けて話す必要はありません。

営業トークの練習

実際の営業シーンを想定した練習・ロープレにより、様々な顧客反応や質問に対する切り返し力を向上させることができます。顧客の特徴や業界背景を詳細に設定することで、よりリアルな練習が可能です。

アプローチからクロージングまでの営業プロセス全体を練習することができるため、新入社員や営業未経験者の最初のオンボーディングに活用できます。

以下は実際に、インサイドセールスのロープレを行う際の流れの例です。

このように、事前に設定を伝えておけば、あとは実際にインサイドセールスで架電をし、通電した後のように会話が出来ます。営業担当のレベルによっては、より詳細なペルソナ像や営業難易度を事前に示しておくこともおすすめです。

ナレフルチャットは台本作成・調整に活用可能

ChatGPTの音声会話機能と併せて、ナレフルチャットを活用することでより効果的な練習環境を構築できます

ナレフルチャットは、企業がクローズド環境でセキュアに利用できる対話型生成AIチャットツールです。生成AI初心者でも使いこなせる仕組みと簡単にプロンプトを共有できることで組織全体に生成AI活用を浸透させます。

「面接の練習」や「営業トークの練習」では、まず想定される質問や全体の台本をAIに考えてもらうことに活用できます。プロンプト自動生成や改善機能を使えば、AIと一緒にクオリティの高い台本を作成することが可能です。

作成した台本を参考に喋る内容をテキストでまとめたり、実際に喋ったものを文字起こしして再度AIに投げてフィードバックを受けることもできます。実際の喋り方へのサポートは難しいですが、台本の作成・調整はナレフルチャットでもサポートできます。

詳しくはこちらをご参照ください。

ナレフルチャット公式サイト

まとめ

ChatGPTの音声会話機能は、2024年9月のAdvanced Voice Mode登場により劇的に進化し、人間とほぼ同じ速度での自然な対話が実現されました。スマホでもPCでも簡単な設定だけで、まるで友人と話すような感覚でAIと会話できます。面接練習から語学学習、アイデア出しまで様々な場面で活用できるでしょう。

「テキストを打つのが面倒」「手が離せない状況でもAIを使いたい」そんな悩みを抱えている方にとって、この音声会話機能はまさにゲームチェンジャーと言えるでしょう。最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度使い始めれば、その自然さと便利さに驚くはず。

ぜひ今日からでも気軽に試してみて、新しいAIとのコミュニケーションスタイルを体験してください。

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ナレフルチャット運営チーム

法人向けクローズド生成AIチャットサービス「ナレフルチャット」の企画・開発・運用を手がけています。
プロンプト自動生成・改善機能や組織内でのノウハウ共有機能など、独自技術の開発により企業の生成AI活用を支援しています。

「AIって難しそう...」という心の壁を、「AIって面白そう!」という驚きで乗り越えていただけるように
日々刻々と変化する生成AI業界の最新動向を追い続け、魅力的な記事をお届けしていきます。

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