Use Case
導入事例
創業120年の商社が全社導入|セキュリティ課題を乗り越え、生成AI活用で翻訳・開発・議事録作成を効率化

株式会社元林
全社150名への展開を実現 | 多言語PDFの翻訳を効率化 | プログラムのエラー解析や議事録作成を効率化
・無料版AIへの情報入力にセキュリティ不安があり、全社活用を進めにくかった。
・入力データが学習に使われず、料金も抑えられ、初心者でも使いやすかったため。
・翻訳、メール作成、コード調査などで活用が広がり、社内でのAI利用が定着し始めた。
・問い合わせ対応や人事ルール確認を自動化するエージェントを整備し、DXをさらに推進する。
【導入事例】株式会社元林
株式会社元林は、均一価格ショップや服飾雑貨店向けの商品企画・開発を主軸に、自社ECサイトの運営やカフェ事業の展開など多角的に事業を手がける、創業120年の総合商社です。
無料版の生成AIツールへの情報入力に対するセキュリティ上の懸念から、全社的な生成AI活用が進みにくい状況の中、入力したデータが学習に使われないナレフルチャットを導入したことで、セキュリティを確保しながら全社150名への展開が実現。多言語PDFの翻訳やプログラムのエラー解析、議事録作成の効率化など、海外取引の多い同社ならではの活用が広がっています。
今回は、システム課でナレフルチャットの導入を担当した宮崎さまと中山さまに、導入の背景やその効果、今後の展望について伺いました。
導入企業
株式会社元林
兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26号 東神戸センタービル (West) 7 階
■導入企業と生成AIの利用状況
── はじめに貴社の事業内容について簡単に教えてください。また、主な担当業務について教えてください。
宮崎さま:
弊社は昨年、創業120周年を迎えました。元々は喫煙具の販売から始まりましたが、時代の変化に伴い事業転換を行い、現在は100円・300円ショップや服飾雑貨店向けの商品企画・開発がメイン事業となっています。気づかないうちに皆さんの身の回りに弊社商品が存在しているかもしれません。それ以外にも自社ECサイトの運営や、喫煙者の憩いの場「スモーカーズカフェ」の展開、アパレル事業なども手がけています。海外との取引も多く、上海とベトナムに支店を構えています。
私はシステム課に属しており、システム導入や社内インフラの安定稼働など、事業を支える役割を担っています。ナレフルチャットの導入もシステム課で担当しました。
── ナレフルチャット導入前、生成AIの業務活用は行っていましたか?また、その際の課題やお悩みを教えてください。
宮崎さま:
システム課内や一部の従業員は、すでに有料版の生成AIツールを活用していましたが、全社員に導入するとなると通常のCopilotやGeminiの有料版はコストが非常にかかってしまいます。かといって無料版の生成AIツールでは、入力した情報が学習に使われるセキュリティリスクの懸念があり、組織全体で安心して活用を推奨できる環境をどう整えるかが課題でした。
■ナレフルチャット導入の背景
── ナレフルチャットを知ったきっかけと、数ある生成AIツールの中からナレフルチャットを選んだ理由や決め手を教えてください。
宮崎さま:
株式会社ハイパー(ナレフルチャット販売代理店)からご紹介いただいたのがきっかけです。他社製品とも比較しましたが、料金が抑えられている点に加え、プロンプト自動生成機能などのサポートが手厚く、生成AI初心者でも一度触れば直感的に使える点が大きな決め手となりました。過剰なサポートを受けずに自社で運用を回せるため、コストを抑えながら自走できる環境を求めていた私たちのニーズにも合致していました。
また、全社展開を決断した背景には、社内で議事録作成や画像編集へのニーズが特に多く上がっていた中で、元の画像をベースに新しい要素を加えられる「Image to Image」が実用レベルになったことが大きなきっかけとなりました。社内の要望に応えられるツールになったと確信し、全社展開へと舵を切りました。
── 従業員へのナレフルチャット浸透に関して工夫されたことがあれば教えてください
宮崎さま:
無料トライアル期間中にテストユーザーを募り、実際に使ってもらった上で需要や使い方をヒアリングしてマニュアルを作成しました。テストユーザーは社内チャットで募集をかけたり、事前に議事録作成を希望していた人を中心に声をかけたりして、15名ほどが自然発生的に集まりました。
本導入と同時に勉強会も開催しました。リアル、オンライン配信を2回実施し、後から見返せるよう動画を保存しています。
設定面では、ブラウザを立ち上げた際に自動的にナレフルチャットのURLが開くよう初期設定を行ったほか、SSOにも対応しました。機械学習されないことから、必要最低限の使用制限以外はかけないよう心がけ、従業員が安心して自由に使える環境を整えました。
■ナレフルチャット導入後の効果
── ナレフルチャットの導入効果を教えてください

宮崎さま:
海外との取引が多いこともあり、多言語PDFの翻訳での活用が特に効果を実感しています。英語や多言語のPDFは直接テキストをコピーして翻訳ツールに貼り付けることが難しく、以前は一文ずつ手で入力して翻訳していましたが、ファイルをそのままナレフルチャットにアップロードして翻訳できるようになったことで、大幅な時間削減が実現しました。PDF資料や画像に記載された文章の文字起こしにも活用でき、業務効率の向上につながっています。
また、メール作成においても「より丁寧で適切な文章を作りたい」という用途で日常的に活用されており、業務効率が上がっているという声を聞いています。会議のメモを細かく取っていなくても、後から要件を整理するための議事録作成にも役立っています。
システム課では、プログラムのエラー解析にも活用しています。既存のプログラムコードとエラー内容をナレフルチャットに入力して質問すると、解決のヒントをスムーズに導き出すことができます。また、学んだことがないプログラミング言語でも答えを導き出せるため、未経験の業務にも積極的に取り組みやすくなりました。
中山さま:
システム部門の別の担当者も、わからない部分を質問して出された例を参考にしながら、コードの作成や調査に活用しています。
── 導入前と比較して、従業員の生成AIリテラシーに変化を感じていますか?
宮崎さま:
大きく変化していると感じます。導入前は生成AIの話題自体が社内でほとんど出ませんでしたが、導入後は「ナレフルで調べた」という言葉が日常的に使われるようになりました。生成AIの使い方について質問を受けることも増え、上の世代の方々も積極的に活用されています。ナレフルチャットの導入が、社内でのAI活用の「きっかけ」になったと感じています。
セキュリティ面に関しては、個人情報は入力しないことや、生成された画像をそのまま商用利用する際のリスクなどを説明会で注意喚起したことで、意識が向上していると感じます。会長が元々AI活用に積極的だったこともあり、上層部の後押しもあってスムーズに受け入れられました。
■今後の展望
── 貴社のビジョンの中で、生成AIを活用して実現したいことはありますか?
宮崎さま:
私たちはあくまでバックオフィスの立場であるため、最前線の従業員や役員の方々がビジネスチャンスをキャッチしやすくすることが重要だと考えています。セキュリティを守りつつ、できるだけ制限をかけない状態で従業員のニーズに応えながら、DX化を推進していきたいと考えています。
具体的には、現在デモ用として作成しているPC交換に関する問い合わせに回答するエージェントをはじめ、今後は人事規定や複雑な申請手続きのルールを読み込ませたエージェントを構築し、人事に直接問い合わせる前に自己解決できる仕組みを整えていきたいです。エージェント機能や資料作成機能などを組み合わせてDX化をさらに推進し、時代に追いつき追い越していきたいと考えています。
── 最後に、生成AIを活用する重要性について感じていることや、生成AI導入を検討している企業へ向けて、アドバイスやメッセージがあればお願いします。
宮崎さま:
生成AI関連のビジネス書を読むと、「AIは優秀な部下」という言葉がよく出てきます。ビジネスにおいて誰もが優秀な部下を求めているとするならば、生成AIを活用しない手はありません。
また、従業員は個人としてすでに生成AIを日常的に使い始めています。会社が適切な環境を提供しないと、無料版の生成AIツールに社外秘の情報を入力してしまうなど、重大なセキュリティリスクが発生する可能性があります。AIを活用する人としない人で大きな差が開く時代において、取り残されないためにも、セキュリティが担保された生成AIツールを導入して全社で活用していくことが極めて重要だと思います。 若い世代はすでに生成AIを普段から活用している人も少なくないため、若い世代から上の世代へのボトムアップも十分に可能です。まずは導入し、社内で活用の輪を広げていくことをおすすめします。
本事例の導入支援協力:ナレフルチャット販売代理店「株式会社ハイパー」




